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Meryll
日本デビューEP”Uncalled For EP "のリリースに際して行われたCookie Scene vol50でのDreamboy、Ludwingのインタビュー(ノーカット完全版)を掲載!スウェーデンのあのバンドの話や、Solnaという街についてなどなど。インタビューアーは編集長、伊藤英嗣氏
●まずは、本誌初登場ということで、自己紹介、メンバー紹介をお願いします!。
もちろん!僕らはスウェーデンのストックホルムっていう郊外にある街出身の 若者5人組だよ。日中は何の変哲もないことをやっているよ。例えば、大学に行った り とか、仕事したり、街をふらついたり。でもそれが終わると、家に帰る代わりに スタジオに入ってみんなで練習するんだ。そう、Dreamboyになるってわけ。 スウェーデンでシングルが二枚リリースされてからというものの色々なことが 動き出してさ、だからますますバンドに割く時間が増えたよ。

●今回は、あなたたちの「2枚の既発シングル+未発表曲」を組み合わせたミニ・ア ルバムが日本で リリースされたわけですが、この2枚のシングルそれぞれのレコーディングに関する 思い出などを語って頂けますか?
実際レコーディングは一箇所で行われたわけではないんだ。最初の6曲はストックホルムにある、ロナルド・ブーズスタジオで録ったよ。このスタジオっていうのがすごくいいところでね、他のバンドも出入りしてお互いのレコーディングをチェックしたり、常に何かが進行してる感じだったんだ。未発表の3曲はスウェーデンの南部にあるルンドって街のの郊外で録ったよ。荒れ果てて誰も住んでいない農家の納屋の中にあるスタジオでね。人っ子一人住んでないようなところだよ。夜はちょっと怖かったけどね。でも、世間の喧騒から離れてレコーディングできたのは良かったよ。ある日なんて、楽器を全部引っ張り出して延長コードを繋いで、外で"The State vs. Dreamboy"を練習したりもしたよ。観てくれる人が誰もいないような荒涼とした野原でプレイするなんておかしな体験だったね。相当な音量でプレイしたからルンドの人たちは聞こえたかもね。こんな状況で録った3曲が日本でリリースされてすごくうれしいよ。こっちではその機会がなかったからね。だから多分こっちのファンはUncalled For EPを日本からオーダーしたいって思うかもね!。

●ドリームボーイでプレイする音楽に関して、“こういったものにしよう”とか “こういうことだけはやらない” といった方針のようなものはありますか?
うーん。「こういったものにしよう」っていうのは間違いなくあるね。まず、曲を作るときは必ずメンバー全員にマイクが必要。ほら、僕らはボーカルのハーモニーがなくてはならないバンドでしょ、だから曲を作ってるときは全員がハミングしててそこからすごくいいメロディーが生まれたりするんだ。あとは、メロディーはすごく大切。ギターのサウンドとかに凝るのは簡単だけど、僕らにとってメロディーこそが鍵になっているんだ。僕が家で作った曲をみんなに聴かせるんだけど、どんなにいいメロディーやコードが伴っててもドラム・ベース・キーボードなんかのアレンジのアイデアに関しては僕は全然ダメだから、他のメンバーがその点僕よりもずっと優れてるから助かってるよ。だから、「こういうことだけはやらない」はルドウィグに曲をアレンジさせない、かな!。




●メンバー4人のうち、LudwigとFredrikは16歳の頃にはバンドを始めたそうです が、どんなサウンドの バンドだったのでしょう?
パンクをやってたんだよ!僕が作った曲が始まりで、あとはカバーを何曲か。 AshとNirvanaとWeezerの曲をそれぞれ一曲ずつやったかな。その当時から、自分たち が パワフルでいいメロディーを持ったサウンドに惹かれることはわかってたんだろう ね。 でも、より多く歌の部分を増やしたり、まっすぐな歌詞を載せることによって曲に パワーを与えることができるっていうことは思わなかったなあ。だからその代わりに 各ギターにディストーションをかけることにしたんだ。他のバンドもやってたからね (笑) うん、だからそういった面では今と違うよね。僕らの今の音楽ももちろんそういった エネルギーでパワーを注ぎ込めるけど、若い頃のようにギターだけで勢いを加える以外にも色々なやり方を見つけたよ。各メンバーそれぞれ独特なサウンドの傾向があって、ニ クラスは 歌とハーモニーの部分にすごく焦点をあてていて、リチャードはインディー的荒削りなサウンドを 残すのがうまいから、決して曲が平坦になるようなことはないんだ。フレデリック・ Hは独特のドラミングをするしね。だから、16歳のときやっていたパンクバンドが今のDreamboy に変貌を遂げたのにはこういうメンバーそれぞれの持ち味が合わさってのことだったんだと思 うよ。

●あなたたちはスウェーデンのSolnaという町で結成されたそうですが、そこはポッ プ・ミュージックが盛んというか、 バンドをやりやすい感じの町なのですか?かつての、そして今のSolnaの音楽状況に ついて、教えて下さい。
前は今よりもっとポップミュージックが盛んだったよ。僕らがバンドを始めたとき は 毎年ミュージックフェスがあったし、Apromusっていうロックなクラブもあって、毎週金曜・土曜はバンドがライブをやってたんだ。音楽好きの若い人たちにはたまらなかったね。でも少しして、近隣の人たちが警察に騒音の苦情を出して、そのクラブはなくなっ ちゃったんだ。 そんなことがあって、気づいたらそういうミュージックシーンはなくなってた。でも 幸いなことに ソルナはストックホルムの境目にあるから、ソルナのシーンがなくなっても何かしら ある ストックホルムのダウンタウンへは10分くらいでいけちゃうんだ。僕ら以外でソルナと実際関わりがあるのは伝説のThe Nomadsぐらいだね。知ってる?先週ちょうど再結成ライ ブが ストックホルムであったところだよ。15年くらい前に売れた人たちだから、僕たちが それを引き継げてよかったよ。

●また、音楽云々を離れ、Solnaの一般的な生活環境についても教えて頂けますか?
うーん、ソルナはすごくいい街だよ。でもその反面平凡でつまらないかも。 バンドの練習のあとソルナでは遊んだりしないもん。だからいつかソルナに来ること が あったらささっと案内してあげるよ。で、終わったらすぐに地下鉄でダウンタウンに 連れて行ってあげるね!

●日本盤『アンコールド・フォーEP』で聴ける9曲は、基本的に疾走感あふれる爽快 なものが多いですが、 「メトロポリス」という曲だけはスロウテンポのバラードとなっています。この曲 が、また大好きなんですけど、 これはどんなことについて歌われているのですか?Solnaのような地方都市出身者が 大都市で感じる孤独… ではないですよね(笑)?
おお、気に入ってくれてうれしいよ!ライブの中盤でその曲をやるときはいつも少 し 緊張しちゃうんだよね。でもみんな好きみたい。歌詞はまさに君が聞いてきた通りの ことを歌っているよ。大都市の人ごみの中で感じる孤独についてなんだ。あともうひとつ。 メトロポリスってストックホルムに三年間しか営業してなかった有名なクラブがあるんだけど、 毎週金曜にはインディーキッズでパンパンになっててさ、そのクラブに友達といっ て、会いたく ないような人、そう、会うことによって孤独感を味わわせてくれるような人、にばったり出会っちゃったときのことも含まれてるね

●スウェーデンのロックに関して、アバなどのポップスやハード・ロックを除け ば、ぼくらの世代の日本の 音楽ファンに最初に届いたのは90年代前半のワナダイズでした。彼らのフレッシュで ポップでガッツのあるサウンドに、 一気に虜になってしまいました。そして、今ドリームボーイの音楽を聴いて、その音 楽にやはり一気に惚れ込みました。 落ち着いて比較してみると、あなたたちの音楽とワナダイズの音楽にはどこか共通項 もあるような気がします。 かつてあなたも、彼らの音楽に夢中になった時期はありましたか? それとも、彼ら はオールド・ジェネレーションの バンドで、俺たちには関係ない! という感じですか?
"It always happens to me, always, they feel attracted to me, shorty...". 彼らのアルバム、"Bagsy Me"をつい最近、改めて聴いたんだけど、彼らのメロディー が頭から 離れなくて、ずっと口ずさんでるよ!うん、僕を含めメンバーみんな今でも彼らの ことが好きだよ。昔からずっとね。だからそうだね、共通項は沢山あるね。 あ、あとこれはちょっと話それるかもしれないけど、Hansっていうバンドの友達が いるんだけど、メンバーの一人が僕らがバンドを始めた当初から大ファンでさ。 でさ、彼のお姉さんが数年前the Wannadiesのベースと付き合い始めて、まだちゃん と 付き合ってるんだ。そのおかげでthe Wannadiesのメンバー何人かは僕らのライブに 来てくれたし、僕らのこと気に入ってくれたみたいなんだ!

●あなたたちのシングルを出しているBow Musicの主宰者Ronald Boodは、マンドゥ ・ディアオや シュガープラム・フェアリーも手がけてきた音楽プロデューサーなんですよね? 今の2バンドについては、どう思いますか?
うん、Mando DiaoとSugarplum Fairyをプロデュースしたのは彼だよ。他にも スウェーデンのThe PlanとかShout Out Loudsっていう素晴らしいバンドも手がけて るんだよ。 Mando DiaoとSugarplum Fairyはいいよね、両方ともソングライティングがすごいと 思う。 Mando Diaoとはロナルドのスタジオであったから知り合いだよ。Mando Diaoのビヨル ンと カール-ヨハンはうちに来たこともあるんだ。一緒にゲームやって、ワイン飲んで ビーチボーイズを 聴いたよ。Sugarplum Fairyはね、かなり仲がいいよ。何回も一緒にライブやって、彼らが僕らの前座だったときもあるし、反対に僕らが彼らの前座だったときもある よ。 彼らのホームタウンのボーランジュで一緒にライブをやったときはSugarplum Fairy の ギターのヨナスの家に泊めさせてもらったんだ。

●国内外に限らず、特に影響を受けた同時代バンドはありますか? あれば、教え て頂けますか?
初めてThe Get Up Kidsを聴いたときはびっくりしたね、僕らとそっくりだったか らさ! 今じゃどうか分からないけど、彼らに強く影響されたのは事実だよ。同じような音楽 の 傾向のバンドがこうやって地球の反対側にいるってことはすごいことだよ。 スウェーデンで言うと、スウェーデン語で歌っているHakan Hellstrom っていう アーティストがいるんだけど、この人がポップシーンに登場したとき誰もが影響を 受けたと思うよ。僕らのサウンドは多分、アメリカっぽいのととスウェディッシュの 間かな?

アンドリュー:僕らって、ジャムったら本当にひどいんだ。ジャムり始めたら、間違いなくおかしくなって吹き出すだろうし、聴くに堪えない思うよ。僕らの曲に聞こえないんじゃないかな。だから、まず、少なくともラフバージョンだけでも曲を撮ってそれを残りのメンバーに聴かせて、それぞれ自分のパートを加える。これが僕らのやり方。練習の前にこの過程がきちんとしてればしてるほど、うまくプレイできるんだ。

●影響云々は別として、リスナーとしてのフェイヴァリット・レコードを3〜5枚挙 げて頂けますか?
1. Teenage Fanclub - Grand Prix
2. Guns-n-roses - Appetite For Destruction
3. The Strokes - Is This It
4. Sade - Lovers Rock
5. Popsicle - Laquer

●ファースト・アルバムは、どんなものになりそうですか?ありがとうございまし た!
かなり強烈なものになるはず。全てのビートや言葉が僕らの心の中から 生まれているからね。"Uncalled For EP"のパワーポップな部分はちゃんと 残るだろうけど、それがもっと強い感じになるだろうね。ハッピーな気分で 笑って、それと同時に泣き叫びたくなる様な感じだね。 こっちこそありがとう!僕らが日本に行ったら絶対日本語教えてよね!

対訳 Shoko Saitoh

Dreamboyインタビュー更新!

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