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気がつけばもうすぐハルですね

というわけで、ちょこちょこ書いてはいたものの、旅行記の続きを書くのもなんなので漫画のこと書きます。 (SKYBEAVER 安井)

漫画と僕

僕はこの歳になってもまだ、というかむしろ、漫画に読み耽っている。
小さい頃以上の 勢いで。

なんでだろう? 現実からの逃避・・・という説もないわけではないけど・・・たぶん、漫画をただのマンガとして読まなくなったからなのかな。 昔は暇に任せて、とか、面白い、笑えるという感覚で読んでいるものが多かった気がしますが、今はそれらに加えて考えさせられるようなもの、感情が後に残るもの、知識として取り入れ るもの、考え方が変わるものとして読んでます。あとは、作品ではなく作者で読むようになったかな。。

そんな感じで、今でも影響を受けるというものが僕にとっての漫画なのです。 今日はそんな僕の大好きな漫画たちを紹介します。(オタクっぽいか ..)

僕は基本的には面白い(興味深い)ものは隔てなくなんでも好きなのですが、やはり何が一番好きかと聞かれるとまず思いつくのが三原順先生の「ビリーの森ジョディの樹」。
この作品は、知的障害をもった男の子が、他人では唯一差別なく接してくれる女の子のために殺人を重ねてしまうというヘビーな内容で、なんといっても鬼気迫るのがバックグラウンド。作者自身も死の淵で描いており、完全な原稿を果たさずに亡くなってしまったため話の後半では細部大部にわたりペン入れがされてない状態。それでも本人の意思を尊重する為あえてそのまま出版されたというものです。

内容も然ることながら迫力が違う。この人は他にもいろいろと描いているのですがすべて面白いよ。

感動するものでお勧めなのが、土田世紀先生の「同じ月を見ている」です。
友人の罪や不幸、その全てを背負う事で皆の幸せを願う知的障害者の主人公と、彼に自分の放火現場を見られたために劣等感を抱きつづける旧友、前者は相手の幸せを願いその罪を被り、後者はなぜ自分の冒した罪を被ったのか疑問を持ち、彼に嫌悪感を抱きつづける..というこれまたヘヴィな内容。とにかくドロ臭い人間ドラマだけどまじ泣きますよ。最後がすごすぎる。これ読んで泣けない人は病気間違いなしです。(断言)

冒険活劇ロマンでお勧めなのが荒木飛呂彦先生の「JOJOの奇妙な冒険」。その中でも第3部が最強。知らない人はいないのでは... 特性能力「スタンド」で敵をバッタバッタと倒すというある意味ありきたりなものですが、あの独特の個性は読めば分かります。男なら必読かな。男なら。(挑発)

あと最近お気に入りなのが、サライネスという人が描いた「誰も寝てはならぬ」です。デザイン事務所「寺」に集まる個性豊かな人々を描いた日常なのですが、はっきり言って絵は下手・・でも味があります。なんか読んじゃう系です。なんかいいんだよなー。

なんかいいんだよなー系ではもう一つ、黒田硫黄先生の「茄子」です。茄子にまつわる日常(少し逸してますが)を独特のタッチで描く異色作です。休日の午前にごちゃっとした部屋でぼうっと読み耽るにはうってつけです。なんかいいんだよなー。

最後にお勧めしたいのが、秋本治先生の「こちら葛飾区亀有公園前派出所」。これは知らない人はいないんじゃないかな?今や「ゴルゴ13」と並んで長寿を2分する漫画の一つです。かねてよりもう本人は描いていないんじゃないか説や内容が単一的になりすぎるのでは説が横行しておりますが、あれは巻順に読み返していくと実はすごいんです。要は、その時代その旬の流行りものがその都度細かく載っているわけで、ある意味日本という国の文化史となっている(と思う)。漫画ではなく資料に近い感じです。疑う人もとにかく、巻順に読み返してみることをお勧めします。全143巻。

長々と描きましたが、こんなもんじゃあないんです。全然足りません。手塚治虫も好きだし藤子不二雄もスゲエしまだまだいっぱいあります。そしてまだまだおもしろいものに出会いたいです。


「いい漫画に出会うことはもう一つの人生を見つけることだ」

皆さんもぜひ探してみてください。





2004年1月31日/SKYBEAVER ヤスイ

2004.03.25
空鼠烈伝 第一回
2005.01.31
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